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07/15/2014

有栖川有栖氏講演会 その6

有栖川さんは、最近、上町が取り上げられていないので、自分で書こうと「幻坂(まぼろしざか)」(2014、メディアファクトリー)を書き上げたそうです。大阪にまつわる不思議な話、怪談です。しかも天王寺7坂に絞った短編小説集です。
「真言坂」昔、真言宗のお寺が多数あったため、この名がつきました。上り詰めたところが生玉神社北門。いまや坂にはたくさんの自転車が。
「源聖寺坂」途中3カ所で表情が変わるおもしろい坂。お寺と石材店が幻想的な風景を醸し出しています。
「口縄坂」よく整備された坂。上り詰めたところに織田作之助の文学碑があります。猫がたくさんいる坂。口縄坂を舞台に、猫、織田作之助をからめた怪談を書きました。
「愛染坂」大江神社の急な石段が男坂、隣の緩やかな坂が女坂。愛染さんを取り上げ、恋愛の雰囲気を込めた小説にしました。雨に降られた男女、薄気味悪いけど来てね。
「清水坂」玉手の滝を舞台に。
「天神坂」真田幸村が死んだ安居天神が祀るのは菅原道真、料亭、怒りを鎮める水等。
「逢坂」一心寺の前の広い道路の坂、俊徳丸の伝説を使った小説に。
さらに芭蕉の終焉を扱った「枯野」と、新古今和歌集を編集し、晩年、上町台地からの夕陽を眺めたいと夕陽丘に住んだ藤原家隆を扱った「夕陽庵(せきようあん)」の9編。

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