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08/11/2014

軍政は何をもたらすのか ~タイ 農村改革の行方~

08/09 NHK BS1「ドキュメンタリーWAVE」  

タイのクーデターのニュースは知っていましたが、その背景や現在なにが起きているのか、まったく知りませんでした。いままで無関心だった私にも、事情がよくわかる番組でした。今後、タイのニュースが流れると、関心を持って観ることでしょう。
タイの政治混乱の原因は、タクシン-インラックと続いた農民への手厚い保護政策をめぐる農民派と国旗派の対立。インラック前首相は米の買取価格を市場価格の1.5倍にしました。年間1兆円の出費です。汚職も多発しました。しかも買取価格は品質無視の重量だけ。
都市に住む孫娘と農村に住む祖父の対立に、興味を引かれました。孫娘は、「買取り政策はなんの解決にもならない。難しいが、新しい農業政策が必要。おじいちゃんは政府に騙されてきた。米の輸出価格からしたらうまくいくわけない。国にとって正しい解決にはならない。予算もないのに高値で買うなんておかしい。素晴らしい政策なら昔からやっているはず」と正論を述べます。一方、祖父は「米の買取り政策はなんとしても続けてもらわなければ困る。政府も承知の上、赤字覚悟で農民を助ける政策だ」。
日本の農業優遇政策が、結果的に日本農業の弱体化を招いてきた現実がオーバーラップします。
クーデターを起こした軍部が、「治安を回復させ、できるだけ早期に民政に戻す」とし、農村を回って、話合いや音楽隊の演奏、演芸等行いながら、クーデターに不満を持つ農民との和解を進めていることに、少しほっとします。
「微笑の国タイ」を早く取り戻してほしいものです。
「ああ、また軍部によるクーデターか」と思っていましたが、殺し合いを止めさせ、民主的な政権を樹立するための一歩なのでしょうか。今後の推移に注目したいと思います。

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