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09/12/2014

本当はアブない!? 漱石「こころ」100年の秘密 その1

09/10 NHK BSP

漱石が小学6年生からのファンレターに、「あれ(「こころ」)は小供がよんでためになるものぢゃありませんからおよしなさい」と警告していたことは知りませんでした。私も中1のとき 読みましたが、あまりよく分からなかった印象があります。確かに、年上の男性にひかれ、先生と呼んで近づく私(ボーイズラブ=同性愛?)、先生の結婚の裏に見え隠れする女たちの策略、二人の男を自殺させた魔性の女、さらに謎の親友Kの唐突で過激な自殺、まるでホラー小説のような先生の遺書の表現、そして明治天皇崩御と乃木夫妻殉死が絡む政治批判。あやしくあぶない内容満載ですね。これら様々な切り口から、脳神経学者、東大教授、作家等が内容を分析するユニークな番組でした。そんな読み方もあったのかと、改めて漱石文学の奥深さに感心しました。
番組は、登場人物が危ない「やから」であったことを次々指摘します。「先生」は他人(親友K)の欲しいもの(お嬢さん静)を欲望するという、近代資本主義的考え方を実践する男。競争相手の存在が行動の原動力。他方、自分の彼女を差し出すという形で身悶えし、自分の愛情をの深さを確信するマゾヒストでもあります。さらに金への執着が強く、金のために静や母親まで疑うという猜疑心の塊です。

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