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10/31/2014

妖怪 と神様の不思議な世界~遠野物語をめぐる心の旅~

10/29 NHK GTV 「歴史秘話ヒストリア」

いつもと違う歴史秘話ヒストリアで面白かったです。遠野の人々にとって、いまでも妖怪や座敷わらしが生活と密着した存在になっていることに興味を持ちました。柳田国男がなぜ「遠野物語」を書いたのか、いままで知りませんでした。これも新しい知見でした。
恵まれた家庭に育ち、勉強一筋だった柳田国男が22歳で突然、両親と死別。さらに片想いの相手も病気で亡くなります。「死んだ人間の魂はどこに行くのか? 魂は近くにいて欲しい」と思っていたところ、遠野出身の知人・佐々木から遠野のカッパ等の伝承を聴き、「遠野物語」執筆へとつながった・・・「そうだったのか」と納得しました。自分の周囲の人を悲しみ、悩んだ結果が、幽霊や魂について関心を持つきっかけとなり、民俗学の名著が完成したのですね。興味深い逸話でした。
山に囲まれた遠野の人々が、「様々な神様に見守られながら丁寧につきあわないと家は栄えない。神様に見放されれば没落する」と信じ、神々や妖怪を親しみながら恐れることにより、生きてきたことがよくわかります。遠野物語の中に、「近代化は便利になって心地よくなるだけでなく、一方で大切なものが失われていくと言う強いメッセージがある」というコメントにも共感を覚えます。私たちは、もっと古くから伝えられてきたものを大切に後世に伝える必要があるのではないでしょうか。退職後、近くの住吉大社の行事にしばしば参加しますが、1800年の伝統行事をよく伝えていることに感心します。
私は中学生の時、柳田国男編の国語教科書で学びました。国語の先生が、「柳田先生のお宅を訪問したところ、地方の一国語教師の自分のために時間をとってくださり、お話を聴くことができた」と感激して話していたのを覚えています。お人柄がしのばれます。

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