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12/29/2014

ベターを選ぶ知恵

年末の新聞整理をして見つけた、曽野綾子さん執筆の文章です(12/14 産経新聞)。
日本のマスコミの大半は、物事を黒か白かで片付けようとします。曽野さんは、「ベストでなくベターを選択する知恵を身につけることが必要」と説きます。日本のマスコミは、集団的自衛権とくれば、すぐ戦争になるとか、民間人が逮捕されると大騒ぎしますが、海外諸国のの法律事情やいまの日本に何が欠けているのか、このままでは国として何が危うくなるのか、といった冷静な解説は載せません(産経と読売を除いて)。黒か白しか論じない、捏造が明らかになった朝日の部数減は20万部だそうです。大半の読者は騙されていたことに怒っていないのでしょう。これも不思議です。

〈リスク・マネジメントは、完全にリスクをなくすことではなく、リスクをできるだけ減らすことへの努力なのだ。事故がなくて済む便利なものはない。飛行機、自動車、列車、どれも事故をゼロにすることはできないが、必要だから存続している。人知はその利便性をできるだけ多く使い、危険性を減らす努力をする。 このごろ極端なことを言う人が増えた。「絶対の安全を保証せよ」とか、「戦争のない平和な世界の構築」などという言葉を恐れげもなく使う。今の近東やアフリカの状態を見れば、部族間抗争や、利権争い、飢餓、貧困が、平和を願うだけでなくなることはありえない。人生では、ベストとワーストはほとんど起きない。人間に要るのはベター(より良い)を選んでワース(より悪い)を避ける知恵だ〉。

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