« 百田尚樹氏 「九条信者を前線に送り出せ」の真意 | Main | 憲法を頭から信じることからスタートする憲法学者は、学者といえるの? »

10/12/2015

睡眠と健康~良い眠りが得られるように~ その1

9/26に千里ライフサイエンスセンターで開催された「千里ライフサイエンス市民公開講座 第72回」の講演から要点を紹介します。

「不眠について学ぼう~不眠の原因と治療」(大阪回生病院睡眠医療センター部長 谷口充孝氏)
・不眠で悩む人が増えるのは40歳代(早い人は30歳代後半)から。さまざまなストレスだけでなく、加齢によって睡眠時間の量と質の両方が低下していく。中高年になると、睡眠時間が徐々に短縮する。また深い睡眠が減少し、浅い睡眠が増加し、中途覚醒を生じやすくなる。また高齢になると、睡眠のパターンが変化し、早寝早起きになりがち。

・ほとんどの不眠は、複数の原因が重なって起きる。ただ、睡眠時無呼吸症候群の場合は疾患の治療を最初にすること。また、アルコールを飲めば眠れるという人がいるが、これは間違い。睡眠の前半は深い眠りになるが、後半は浅くなり、平均すればアルコールを飲まない場合と同じ。しかもアルコール依存症になれば、アルコールをやめると不眠になり、1年以上断酒しても元の状態に戻らない。

・不眠の治療には、「非薬物療法」(こちらが基本)と「薬物療法」がある。
・非薬物療法は、「起きている時間が長くなると眠くなる(睡眠ホメオスタシス)」、「夜になると眠くなる(体内時計)」、「睡眠に対する過剰な心配(過覚醒)」の3つの要因に働きかけをする。具体的には、睡眠日誌をつけて、臥床時間と眠っていたと思う時間を日々管理し、生活習慣を見直す。睡眠効率を上げる(臥床時間を睡眠時間に近づける。寝床に入っている時間が長いと、眠れずに苦しむ時間が増えたり、睡眠が断片化する)。睡眠に対する過剰な不安を取り除いておく。
→不眠改善には、「就寝時間を遅くし(ホメオスタシス)、昼寝をやめる(体内時計)」(1時間以上の睡眠は、死亡率を2倍にする。心筋梗塞やアルツハイマー等を増加させる。不眠の人に昼寝は勧められない)

・薬物療法は睡眠薬を服用する。飲み始めた日から効果が期待できるが、飲むのをやめると、再び不眠症状が出現する。睡眠薬は短期使用が勧められる。特にベンゾジアゼピン系睡眠薬は、長期服用により、耐性や習慣性、反跳性不眠といった副作用が出る。2000年代から登場した非ベンゾジアゼピン系は比較的副作用が少ない。
→「私が飲んでるのは睡眠薬でなく、精神安定薬だから」という人がいるが、ほとんど同じもの。日本の睡眠薬一人あたり消費量は、世界2位と多い。 

(愛知医科大学睡眠科塩見教授の講演のなかで、「睡眠薬は1錠まで。最近の薬でも、急速に眠くなってガスコンロを消し忘れたり、立ちあがった途端に倒れて骨折するなどのトラブルが多発しているので注意が必要」との指摘があった)

他の先生方の講演内容は、引き続き紹介します。

|

« 百田尚樹氏 「九条信者を前線に送り出せ」の真意 | Main | 憲法を頭から信じることからスタートする憲法学者は、学者といえるの? »