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04/18/2016

大阪の女=おもろい は大いなる誤解?


日文研教授の井上章一氏が、産経新聞夕刊に「大阪まみれ」という連載を執筆していますが、「大阪の女=おもろい」という見方は、昔はなかった。新しくこしらえられたものだ、という説を述べています。
きょうの記事はその続き。作家の谷崎潤一郎の文章「私の見た大阪及び大阪人」(1932)を引用しています。
彼は関東大震災に見舞われ、関西に逃げてきて、東京に帰らず、阪神間に新居をかまえました。その谷崎は・・・

<関西の婦人は凡(すべ)てそういう風に、言葉数少なく、婉曲に心持を表現する。それが東京に比べて品よくも聞え、非常に色気がある。・・・猥談などをしても、上方の女はそれを品よくほのめかしていう術を知っている。東京語だとどうしても露骨になる・・・>

大阪の女たちは、抑制のきいた静かな物言いを好むというのですから、昨今の大阪女性のイメージとは、正反対のおばちゃんたちです。

いくら船場あたりの上品な奥様やお嬢様が多く移り住んでいた阪神間で暮らしていたとはいえ、「谷崎の表現のなかに、今日的な見方がまったく触れられていないということが、当時、大阪女性の陽気な開放性を強調する一般通念は、まだできていなかったと言うしかない」。

さすが、井上先生。おもしろい事実を指摘しています。

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