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07/05/2016

司馬遼太郎さんの描く 平野・大念仏寺


今年行った平野の大念仏寺、大坂夏ノ陣のとき、徳川家康軍と決戦をするため小松山(玉手山)に向かう途中の後藤又兵衛がこのお寺にいたんですね。
又兵衛を寝返らせて、大坂城下に流言を広め、豊臣勢を内部崩壊させようと、謀略を狙った家康は、僧侶を大念仏寺にやります。

司馬遼太郎さんの小説「城塞」につぎのように書かれています。
<平野郷は堺よりふるいといわれる商業都市で、人口は5,000ほどもあるであろう。富商多く、自衛のために、郷のまわりに濠をめぐらしている>
<(家康に指示された僧侶が)平野の大念仏寺という巨刹に又兵衛を訪ねると、こころよく会ってくれた>

このあと秀吉が創始した謀略は、敵の犠牲をできるだけ少なくするという狙いを敵味方に明快に示し、かっ達な印象を与えたのに対し、それを真似た家康の謀略は天下人が当然心を配るべき人格的演出がなく、かん物のにおいを後世に決定づけたと述べています。

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