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10/16/2016

ここがおもしろい! 正倉院文書 その1


きょうは読売大阪ビルの「ギャラリーよみうり」で、講座「ここがおもしろい! 正倉院文書」を受講しました。講演は2テーマ、最初は宮内庁正倉院事務所技官・佐々田悠氏の「正税帳にみる正倉院の世界」。おもしろかったのは、「正倉院文書は8世紀の東大寺写経所帳簿 ≒反故の集合」という解説。

律令公文類は国家理念を反映した「外向き文書」、保管期間は最大30年。その後は裏を利用するために払い下げられました。これを利用したのが、現場の運営のための「内向き」帳簿だった写経所文書。

律令公文類には、戸籍や正税帳(しょうぜいちょう)があります。正税は正倉で管理した稲穀やえい稲(+酒)で、田租や出挙(すいこ)の利益からなります。正税帳は正税の出入りを記した諸国の財政収支報告書です。今年の正倉院展には、和泉監(いずみのげん、監=国)や摂津国の正税帳が出陳されます。
諸国にもあった正倉院の実態がわかる記述もあります。

正倉院の北倉=光明皇后が大仏に献納した宝物、国家珍宝帳(宝物のリスト)
中倉=東大寺の資財(法要の仏具、諸堂の什具)。
南倉=薬物、造営関係の実務用品 → (高麗)人参や大仏に塗る砂金 今年、これらの出入りを記録した「出入帳」が出陳されます。

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