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11/11/2016

上方落語と江戸落語はこんなに違う

昨日のNHK総合「超入門落語 THE MOVIE」は、「時そば」と「三年目」。
「時そば」は元々上方落語だった「時うどん」を江戸で改変したものです。2年前、大阪市立大学の「大阪落語への招待」(学生と公募に応じた一般人が半年間受講) の中でおもしろい授業がありました。桂春雨師匠が、江戸の「時うどん」と上方の「時うどん」を続けて演じて江戸落語と上方落語の違いを学んだのです。こんな授業はまず経験できません。

当時の記録をひもといてみましょう。

<さて、11/28の大阪市大の講義は、よそでは絶対お目にかかることのできない、「大阪市大/大阪落語への招待」一番の目玉企画でした。大阪落語の「時うどん」と東京に輸出?されてできた「時そば」の競演! もとは同じなのに全然違います。大阪と東京の落語の違い、魅力がじつによくわかる名講義でした。2つの落語を演じわけたのは、桂春雨師匠。東京出身なのに、大阪の桂春団治に憧れて弟子入りした珍しい咄家さんです。「時うどん」も「時そば」も自然体で語れる唯一の方といっていいでしょう。

まず、「時そば」次いで「時うどん」が演じられました。両者の違いは一目瞭然。「時そば」はまれに笑いが出る程度、「時うどん」になると、爆笑に次ぐ爆笑。大阪落語は聞き手を笑わせようとする工夫、仕掛けが至るところに仕込まれています。東京落語は、歴史的に笑いを重視せず、3回くらい笑えればいいという考え方です。

具体的に何が違うか? まず、最初の客が東京は1人、それを見ていた第3者が2回目の客になります。大阪は最初の客が2人、うち1人はアホ。2回目の客はそのアホ。まともな人とアホが繰り広げるおかしな会話と仕草、1人ではとてもそのおもしろさ、おかしさは表現できませんし、聴き手の笑いを誘えません。アホがまともな人を真似て、1文ごまかそうとするシーンにもおかしさが満ちています。アホがアホのピンぼけした演技まで行うのですから。
いやあ、じつにおもしろい授業でした。>


NHKもなかなか味なことをやります。昨夜、江戸の「時そば」を聞いたばかりですが、今日15:10からのNHK総合「上方落語の会」(関西限定放送)で「時うどん」(桂弥太郎)が放送されます。上方の爆笑落語を大いに楽しみましょう。

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