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02/27/2017

百田尚樹さんの<モンスター>


つくづく百田さんの博識ぶりに感心します。以前読んだ小説「プリズム」は、解離性同一性障害(多重人格)の専門知識をフルに使った内容でした。最初、こんな症状は作者のフィクションかと思いましたが、巻末に数十冊の医学的な参考文献がリストアップされていたところをみると、最新の医学情報をもとに書かれたのでしょう。

今回の「モンスター」は、美容整形の相当深い専門知識がなければとても書けない小説です。
作家・中村うさぎ氏が、巻末の解説で自分の経験も踏まえて、次のように絶賛しています。
<ヒロインが美容整形を繰り返していくくだりは、読んでいてわくわくする。私自身が何度も美容整形をしているため、著者の知識と理解の深さに感銘を受けた。生半可な知識で書くと、美容整形ネタは荒唐無稽で非現実的な話になってしまう。
美容整形は、魔法ではない。バケモンとまで言われたブスが絶世の美女になるには、それ相当の大がかりな手術が何度も必要で、一朝一夕に華麗なる変身が遂げられるものでは決してないのだ。チープな設定の漫画や小説だと、このあたりがかなり杜撰で、読んでいて興ざめしてしまうことが多々ある。その点、この作品は、ヒロインが最初に二重まぶたの整形をし、そこから時間をかけてだんだん大規模な手術に移っていく過程が、とてもリアルに描かれている>

百田さんは、長年「探偵! ナイトスクープ」の放送作家として活躍されてきた方ですが、1作ごとにまったくジャンルの異なる小説を発表されているだけでなく、クラシック音楽レコードの名盤を紹介する本まで著されています。凡人からみれば、百田さん自身もモンスターかもしれません。

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