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03/19/2017

渡部昇一氏の『快老生活』

 二〇一二年に上智大学名誉教授・渡部昇一先生の講演を聴きました。先生は当時、八十二歳、三十六年前百万部超の大ベストセラー「知的生活の方法」を著し、バブルに浮かれていた人々をあっと言わせた英語学者です。その後も専門以外に、保守の論客としてマスコミで活躍されています。講演のテーマは「知的余生の方法 九十五歳へ!」。知的な生活を心がければ、すばらしい人生を取り戻せる、知的余生とは、年齢を重ねても頭脳を明晰化し、独自の発想にあふれた後人生である、というお話でした。

その極意とは、「歳はとっても、脳を鍛えなければならない」「脳を鍛える=記憶を強める」「鍛えれば、確実に暗記力は強くなる」「最近の大脳生理学者は、鍛えれば海馬は大きくなると言い始めている」「ボケとは、自分は活躍したいのに脳がダメという状態。車があるのに運転手がダメと同じ」「ボケ対策として記憶力を強くする、自分を強くする」「毎朝、声を出して唱歌を歌うといい」

 先生は二〇一六年にも「実践・快老生活」(PHP新書)を著され、あらためて「歳をとる」とはどういうことかを問い、歳を重ねてわかった人生の幸福・お金と健康・知的で快い生き方の真髄を語り尽くされています。
 先生の高潔な教えにはいつもながら感服します。ただあまりにも完璧すぎて、私のような並の頭脳ではとても真似ができません。たとえばタクシーで通勤しながら、車中で八百五十ページもある「ギリシア・ラテン引用語辞典」を全ページ丸暗記したとか、八十歳を超えて英詩や長い歌を暗記した話など、とても人間技とは思えません。余りにも凄すぎて、ちょっと真似てみようという気になりません。

 私のような凡人にもできる「快老生活」はないものでしょうか?


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