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07/19/2018

「くずし字字典1500」完成


2年間かけて学んできた古文書からくずし字(語)を 1500語ほど抜き出し、自分だけの「くずし字字典」を作りました。翻刻と原書掲載ページを併記、50音順に並べただけではありますが・・・。
同じ字にもいろいろの書き方があります。比較しながら眺めると、あらためて面白いな、と思います。

この2年間、古文書初心者でなければ気が付かない珍妙な思い付きをいろいろ試してきました。

1.講義内容をベースに、「原文画像」+「翻刻文」+「発音」+「言葉や時代背景等の解説」をページごとにセットにした講義本を作る。(268ページ)
←全文にひらがなで「発音」を入れるという試みは、先生にもベテランの先輩にも「そんなの見たことない」と呆れられました。もっとも私としては、「読めなければ古文書の面白さは実感できない」「読み方を調べることによって、古文書への理解がより深まる」と思ってやってきました。

2.古文書1冊分の翻刻文、原文画像をすべてデータベース化する。(翻刻文のデータベース作成時は、一つの言葉が2行にまたがって検索にひっかからないことがないよう注意)

3.翻刻文のデータベースから「近世古文書用語小辞典 650」を作る。「用語(かな)」-「用語(漢字)」-「意味/解説」-「原書掲載ページ(太字は解説あり」-「原書への出現回数」。収録語数 約650。
←この小辞典を開けば、近世古文書に出てくる多くの単語が身に付くだけでなく、日本国語大辞典や百科事典、専門事典にも出てこないテキスト内での解釈がわかることをめざしました。もっとも結構な労力を要した「出現回数」は、せっかく作ったデータベースだからとやってみた遊びです。

4.画像データベースから「くずし字字典」を作る。画像画面から「くずし字(語)」を切り抜き、周囲の文字や汚れを消去し、「くずし字」-「翻刻文字(語)」-「テキスト掲載ページ」をセットにして、50音順に並べる。収録語数 約1500。
←「スキャナーのない時代には、古文書をコピーし文字を切り抜いて糊で貼り付けて「くずし字字典」を編纂した。そのための専門技術者がいた」という話を聞き、「今なら自分でもできるのでは?」と始めたもの。ただし使ったのは、コピー機、カッター、糊の代わりに、デジカメ、パソコンソフト「カンタン切り抜き写真」と「WORD」。
←くずし字字典の「文字・単語」採録にあたっては、1字の「文字」だけでなく、2字以上の「単語・言葉」を多数取り込みました。くずし字には文字パターンが大切だと思うからです。

1から4は、いずれも古文書学習の過程で、ひとつずつ何か形あるものを残したいという思いから取り組んできました。
1,2、3は先月までに一応形にできました(ただし、いまのところ関係者のみの利用に限定)。今回作ったのは最後の4です。いずれも「初心者だからこその思い付き」。おもしろい作業でした。

明日は古文書講義の日です。先生に「こんなの作りました」とお渡しすることにしましょう。また、呆れられるかもしれませんが・・・

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