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08/06/2018

特別展「西郷どん」の見どころ紹介


7/28に大阪歴史博物館で開催された「西郷どんセミナー」は前半が学芸員豆谷浩之氏の「展示のみどころ解説」、後半が「島津久光役 青木宗高さんと制作統括 櫻井賢さんのトーク―ショー」でした。
前回、展示を観たのはセミナーが始まる前。そこで2回目は豆谷さんおすすめの展示6点をじっくり観てきました。

1.西郷隆盛肖像画(番号1)
写真嫌いだった西郷の写真は残っていません。今回の特別展入り口に掲げてあるのは、荘内藩士石川静正(しずまさ)の描いたやさしい表情の西郷さん。なぜこれが選ばれたのか? それは石川が明治8年(1875)、旧藩士とともに鹿児島に赴き
、西郷から教えを受けた人物だったからです。まったくの想像でなく、本人を知っていた人が描いた貴重な肖像画です。
石川は、西郷の名誉回復後、旧庄内藩で発行された「南洲翁遺訓」の編纂、頒布にも貢献しています。

2.愛加那宛 西郷隆盛書状(番号80)
西郷の家族思いの一面がうかがえる手紙です。明治6年1月18日付。アメリカ留学中の菊次郎(西郷と愛加那の間に生まれた長男)が元気であること、愛加那のもとにいる菊子の結婚をみすえ、菊子を鹿児島へ上らせるよう依頼。愛加那は西郷の頼みを聞き入れ、明治9年に菊子を鹿児島に上がらせています。同年、菊子は大山巌の弟と婚約しました。

3.一本槍(久光行列の毛槍)(番号87)
幕府に政治改革を要求し、久光一行が江戸から帰る途中、文久2年(1862)8月21日、生麦事件が起きました。そのとき使われた久光一行の毛槍です。ドラマの中でも忠実に再現されていました。

4.西郷隆盛所用刀装具(縁頭ふちかしら・目貫めぬき)(番号234)
西郷が「雪」という優れた猟犬を預かる代わりに贈ったと伝えられる縁頭と目貫です。西郷が陸軍大将を拝命した時、明治天皇から下賜したとされます。
頭には、梅を植えて鶴を飼育して楽しむ中国の詩人の繊細な装飾が施されています。
それにしても、犬のために天皇からいただいたものを差し出すとは・・・西郷の犬好きと人柄が偲ばれます。

5.鹿児嶋征討記の内(番号263)
「西郷星」について紹介している錦絵。明治10年(1877)8月。画面中央に立つ西郷の目の先には、金色に輝く星が現れています。西郷は明治10年9月24日、城山で自刃しました。西郷の魂は天に昇り、星になったといううわさが広がり、人々は夜空にうす赤く輝く火星を「西郷星」と名付けて夜ごと仰ぎ見ました。
偶然、現在(8月)、火星が地球に大接近していますね。

6.西郷像建設案と書類(番号279)、故西郷隆盛翁建碑広告(番号280)
上野の西郷像建設の10年前、京都清水寺参道に馬上の軍服姿の銅像建設を、西郷と親交のあった公卿 植田楽斎が計画しました。高さ54尺の立派なものでしたが、植田の急死により幻の西郷像となりました。
上野の西郷像をみて、糸さんが「こんな人ではなかった」と言った裏には、京都にできるはずだったこの像のイメージがあったのかもしれません。

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