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11/24/2018

3Bと3K、ガラシャは果たして美人だったのか?

日文研一般公開、午前中講堂で開かれた講演とシンポジウムのテーマは、「細川ガラシャの美しさーーいつ、誰が彼女を美しくえがきだしたのかーー」。

戦国大名細川忠興夫人玉は、織田信長の媒酌で結婚、20歳の時、父明智光秀が主君信長に謀反したため離縁されました。のち秀吉に許されて復縁し、高山右近のキリスト教信仰を知ります。イエズス会宣教師ルイス・フロイスの「日本史」は、彼女の明晰さ・繊細な才能・果敢な判断を絶賛しています。ただし、容貌についての記述はありません。
江戸時代、秀吉関連の本は発禁でしたので、規制が緩やかだった初期の「明智軍記」をのぞき、細川ガラシャを描いた書物はなく、忘れられた存在でした。
ところがクラッセの「日本西教史」(1689)以降、絶世の美貌と知性と気品をほめたたえる本が続出し、今日に至っています。

その理由やいきさつを徹底討論したのが、今回のシンポジウム。議論のなかで、井上章一先生が紹介されたのが、「殉教したキリシタン女性は美女という考え方」、「かつて邪教とされたキリスト教に現代の日本人は、ロマンを感じる」のふたつ。

後者については、面白い話が・・・「京都女子大の学生が自分たちは3Bと言われる、と嘆いていました。貧乏・不細工・仏教。一方、同志社は3K、かわいい・金持ち・キリスト教」。キリシタンは日本人の1%しかいません。キリスト教研究者は、迫害を受けたとか悪いことしか言いませんが、ここまで日本人の心に生きているということは、じつは布教に大成功しているのではないでしょうか、という井上説も飛びだしました。井上先生の最新刊「ミッションスクールになぜ美人が多いのか:日本女子とキリスト教」(朝日新書、2018.11)をご覧ください。

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