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12/24/2018

井上章一「京都ぎらい 官能篇」


帯の文句「あの古都は、まだとんでもない知られざる歴史を秘めている。京都が千年「みやこ」であり続けた秘密は「おんな」。その魔力に、「時の権力者たちは骨抜きにされてきた。かぞえきれない男たちが人生をくるわされてきた。エロティックな<磁場>に、足を踏み入れれば、いまもなお、ただではすまない・・・あの街と日本史の見方が一変する一冊!」

目次
古典と嵯峨、白拍子のかくれ里、京都はかわった、武者をとろけさせる女たち、共有された美女、王朝の力

本書は、「古典文芸から、京都の宮廷における性の政治」を探った、教科書には出てこないユニークな本です。

桂離宮は遊郭とそっくり、ノーパン喫茶発祥の地は大阪でなく京都である、等は序の口。牛若丸の母・常葉は、夫・源義朝を亡き者にした平清盛にすがりつつ、枕もともにしながら生き延びていきます。清盛の前へ、自分から出向く常葉の胸の内は、井上流解釈によれば
「あたしはまだきれいだ。少しやつれはあるけれど、そんなのは宮廷仕込みのエレガンスでおぎなえる。見てらっしゃい、平家の方々。あたしの美貌で、魅力で、あなたたちなんかうちのめしてやるから。清盛なんかいちころよ。今若、乙若、牛若、みんな安心していてね。負けないわ。これからが、あたしのたたかいよ」。

興味を持たれた方は書店でぜひどうぞ。朝日新書、2017.12.30、780円。


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