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07/16/2019

勝間凧(こつまいか)の「イカ」と「タコ」

NPOすみよし歴史案内人の会のガイドコースのなかに、新たに加わったのが「粉浜から勝間街道を北上する」。訪問地のひとつに、「上の天神 生根神社」があります。夏の「だいがく」、冬の「勝間南瓜祭」で有名な神社です。ここの社務所に幕末から明治・大正期に流行した「勝間凧(こつまいか)」が飾ってあります。タコがどうしてイカ?

 

大阪大学招聘教授高島幸次先生(日本近世史)の「上方落語史観」(2018、発行所140B)が、「タコ」と「イカ」について紹介しています。
古典落語「初天神」に、天神さんの縁日で寅ちゃんが「お父ったん、イカ買ぅて」とねだるシーンが登場しますが、このイカは現在の「タコ」。
滝沢馬琴が「その形から烏賊(いか)と呼ばれていたが、江戸では烏賊に対抗して、章魚(たこ)と呼ぶようになった」と書いています。
江戸城大奥に通じる切手門の内側に、火をつけたイカ(紙鳶)が落ちたため、1646年と1654年に江戸幕府がイカ禁止令を出しました。そこで江戸ではタコと改称して揚げ続けたというのです。もっとも「いか」の呼び名もすたれてはいませんでした。

 

明治時代に東京で発行された唱歌集にも「イカ(紙鳶)のぼし」「いかのぼり」が登場します。しかし、明治末から大正に「タコノウタ」となり、文部省唱歌にも採用され、「タコ」が全国を席巻することになります。

 

ということだそうです。玉出の生根神社を案内するとき、知っておきたい話題です。それにしても「落語」、おそるべし。近世史の真実がいっぱい詰まっています。

 

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