08/16/2018

江戸時代の辞書・百科事典・文例集はすごい 1

古文書を勉強していつも不思議に思ってきたのは、「江戸時代の人は、こんな難しい字や文章をどこで習ってすらすら書けるようになったのだろう?」という疑問。
こんな疑問を古文書サークルに参加されている摂津國住吉郡苅田村の庄屋・寺田家の御当主(農学博士)にお話ししたところ、「江戸時代にも立派な辞典や文例集が発行されていて、庄屋や商人はみんな持っていた」と、見せていただいたのがここで紹介する本です。
第1回は、文例集。「病気見舞い」「火事見舞い」「銀の貸し借り」「田んぼの売り買い」などの具体的な模範文が網羅されています。
現在も文例集、手紙の書き方、用例集等の名称で発行されている多くの書籍は、すでに江戸時代にあったのですねえ、驚いた。

しかも小さな字を板に彫って印刷した木版印刷でしょうから、驚異的な技術です。

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07/30/2018

今年も大阪市大大学院文学研究科の文楽講座に参加できることに

本日、抽選結果が届きました。これで8/21~8/23は連日、杉本キャンパスの学術情報総合センター10階で文楽「妹背山婦女庭訓」のお勉強です。
定員約100名ですが、毎年日本中から参加申し込みがくる人気講座です。しかも大学院の正規の授業ですから、学生の受講優先。学生の履修人数が増えれば、一般市民の門は狭くなる仕組みです。

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07/19/2018

「くずし字字典1500」完成


2年間かけて学んできた古文書からくずし字(語)を 1500語ほど抜き出し、自分だけの「くずし字字典」を作りました。翻刻と原書掲載ページを併記、50音順に並べただけではありますが・・・。
同じ字にもいろいろの書き方があります。比較しながら眺めると、あらためて面白いな、と思います。

この2年間、古文書初心者でなければ気が付かない珍妙な思い付きをいろいろ試してきました。

1.講義内容をベースに、「原文画像」+「翻刻文」+「発音」+「言葉や時代背景等の解説」をページごとにセットにした講義本を作る。(268ページ)
←全文にひらがなで「発音」を入れるという試みは、先生にもベテランの先輩にも「そんなの見たことない」と呆れられました。もっとも私としては、「読めなければ古文書の面白さは実感できない」「読み方を調べることによって、古文書への理解がより深まる」と思ってやってきました。

2.古文書1冊分の翻刻文、原文画像をすべてデータベース化する。(翻刻文のデータベース作成時は、一つの言葉が2行にまたがって検索にひっかからないことがないよう注意)

3.翻刻文のデータベースから「近世古文書用語小辞典 650」を作る。「用語(かな)」-「用語(漢字)」-「意味/解説」-「原書掲載ページ(太字は解説あり」-「原書への出現回数」。収録語数 約650。
←この小辞典を開けば、近世古文書に出てくる多くの単語が身に付くだけでなく、日本国語大辞典や百科事典、専門事典にも出てこないテキスト内での解釈がわかることをめざしました。もっとも結構な労力を要した「出現回数」は、せっかく作ったデータベースだからとやってみた遊びです。

4.画像データベースから「くずし字字典」を作る。画像画面から「くずし字(語)」を切り抜き、周囲の文字や汚れを消去し、「くずし字」-「翻刻文字(語)」-「テキスト掲載ページ」をセットにして、50音順に並べる。収録語数 約1500。
←「スキャナーのない時代には、古文書をコピーし文字を切り抜いて糊で貼り付けて「くずし字字典」を編纂した。そのための専門技術者がいた」という話を聞き、「今なら自分でもできるのでは?」と始めたもの。ただし使ったのは、コピー機、カッター、糊の代わりに、デジカメ、パソコンソフト「カンタン切り抜き写真」と「WORD」。
←くずし字字典の「文字・単語」採録にあたっては、1字の「文字」だけでなく、2字以上の「単語・言葉」を多数取り込みました。くずし字には文字パターンが大切だと思うからです。

1から4は、いずれも古文書学習の過程で、ひとつずつ何か形あるものを残したいという思いから取り組んできました。
1,2、3は先月までに一応形にできました(ただし、いまのところ関係者のみの利用に限定)。今回作ったのは最後の4です。いずれも「初心者だからこその思い付き」。おもしろい作業でした。

明日は古文書講義の日です。先生に「こんなの作りました」とお渡しすることにしましょう。また、呆れられるかもしれませんが・・・

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07/18/2018

大阪市立大学の文楽講座、今年は「妹背山婦女庭訓」


例年案内メ―ルが来るのに、今年は来ていません。「あれ? 申し込み締め切りが近いのでは?」とあわてて大学のHPを見たら、締め切りまで1週間ほど。間に合いそう。もっとも桂春団治さんの落語講座と並ぶ大阪市立大学の超人気講座。去年から3000円になったのに、全国から応募してきます。飛行機代にホテル代をかけて大阪までやってくる方々の熱心さ。

なにしろ毎年、1演目に絞って学術的なセミナーと浄瑠璃語りの原文テキスト(一部)の解釈講義、さらにいまをときめく超一流の太夫、三味線、人形遣いの実演、トークショーが全日制3日間続くのですから。

もっとも応募時に作文を提出しなければならないところが、NHKの公開録画とは違うところ。過去2年連続で参加できたけど、今年はどうでしょうか。

http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/event/2018/180821-180823

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07/15/2018

小惑星の名前に「住吉大社」の「SUMIYOSHI」

登録証です。

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07/12/2018

小学校2年の算数教科書を見た


豪雨で休校になったとき、預かった小2の孫が、算数の勉強をしていました。「デシリットル」の計算。

住吉図書館で、教科書展示が行われていたので、小学1,2年生用の算数、国語の教科書をめくってみました。
私のころとは、紙の質がぐっとよくなり、全ページカラフルです。
2年の算数(上)に「リットル、デシリットル」が出ていました。

60数年前と違うのは、「リットル」の表記が、筆記体小文字の「エル」から活字体の大文字に変わっていること。子供のころ「不合理だなあ」と思っていました。筆記体なら「リットル」と分かりますが、小文字の「エル」を活字にすると「l」になって「1(いち)」なのか「l(エル)」なのか「リットル」なのかわかりません。

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07/05/2018

あすの古文書講座は休講


あすの予習を必死でしていたら、会長さんから緊急連絡メール。
「明日は、大雨で交通が乱れそうですので、休講にします」。力が抜けた・・・。いや、まだしてなかった前回の復習を落ち着いてやろう。

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07/02/2018

文系入試に数学必須は当然、理系入試にも国語必須を

http://www.sankei.com/column/news/180701/clm1807010001-n1.html

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06/24/2018

早大政経、数学必須に


当然じゃないの?

http://www.sankei.com/life/news/180624/lif1806240032-n1.html

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05/28/2018

私だけの「くずし字字典」

2年間古文書の予習・復習のとき、蓄積してきたデータベース(原文画像、翻刻文、発音、講義で習った知識、自分で調べたことあれこれ)を使って、いろいろ遊んでいます。

いま取り組み始めたのが、自分だけの「くずし字字典」の制作。といっても2年間勉強してきた地元の古文書に出てくる文字を集めて「あいうえお」順に並べるだけですが・・・

いままでさっと眺めていただけの奇妙な文字も、パソコン画面上に大きく拡大して一文字ずつ見ると、それぞれに味わいのある顔つきをしています。

いまはスキャナーで取んだ画像をソフトで一文字ずつ切り出し、余計な部分を消去すればいいだけですが、私が愛用している字典を編纂した30年くらい前は、膨大な古文書をコピーしカッターで切り抜いた紙片を、糊で貼って作ったそうです。信じられないような手間暇をかけていたんですねえ。

まあ、そんな先人の苦労に思いをはせながらのお手軽「私だけのくずし字字典」作りです。写真は制作2日目、とりあえずのイメージ。
もう少し充実させて毎日眺めていれば、少しは古文書読解力が向上するかも?(と期待しつつ)。

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