07/16/2017

旅行ガイドブックも進化していた

20年ほど前、地図と旅行ガイドで有名な昭文社から当時としては画期的な本が出版されました。たこ焼で知られる熊谷真菜さん(現在、日本コナモン協会会長)をリーダーとして10人余りの取材&執筆者が、大阪と堺の各地に新しい散歩コースを多数設定し、徹底的な現地調査の上で書き上げたガイドブックでした。私と先日亡くなった鎌田さんもメンバーの一員。

私の担当は、「チンチン電車も横切る、歴史が息づく住宅地 帝塚山」と「明治時代の姿を残す九条と新名所へ 川口・九条・大阪ドーム」の2章、合わせて(本で)10ページ分。何回も現地を歩いて書き上げたものです。売れ行きが良かったと見え、その後、毎年最新情報に改訂して発行が続きました。

今回、信州旅行に出かけることになり、同じ昭文社の「まっぷる」シリーズを書店で手に取ってみました。20年前に比べて、決定的に進化しているなあと思ったのは、900円(+税)の本を購入すると、書籍の全ページを収録した電子ブックが無料でダウンロードできること(保存はスマホやタブレット本体のみ、期間1年間。それ以降は再度QRコードからダウンロード)。重い書籍を持ち歩かなくても、旅行先のスマホやタブレットで簡単に見られます。隣にならんでいたJTBの「るるぶ」にはそんな特典はなさそうだったので、まだ一般的ではないようです。本を買えば電子ブックもついてくる、かなり大胆な販売戦略です。旅行に重い本は持ち歩きたくないもの、この戦略は結構あたるかも知れませんね。

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06/25/2017

阿川弘之さんお別れの会


阿川弘之さんは高校の大先輩。高校生の頃、講堂で講演を聴きました。1年上の高校入試の国語の問題には、阿川さんの小説が使われていました。
そういえば佐和子さんは、最近結婚されたのでしたね。

http://www.sankei.com/life/news/151124/lif1511240032-n1.html

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週刊誌の実販売部数ランキング

http://www.sankei.com/premium/news/170625/prm1706250018-n1.html

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06/18/2017

大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会 その1


昨日は高校の同級生とサンケイホールブリーゼへ。第21回大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会に参加しました。今年はフランス文学者・鹿島茂明治大学教授による司馬作品を「家族類型から読み解く」ユニークな講演に続いて、大阪大学学生による司馬作品の書評を競うビブリオバトルの決勝戦、鹿島氏と桂南光、石野伸子編集委員の対談がありました。

ビブリオバトルは初めての見学。司馬作品の魅力を学生らしい新鮮な視点から伝えていました。皆さん、制限時間5分に1秒の誤差もなくぴったりおさめるスピーチにも驚き。桂南光さんのユーモアあふれる司馬遼太郎(脱線も多かったですが)トークも楽しみました。

今朝の産経新聞1面に速報が掲載されていました。
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06/12/2017

百田尚樹さんの<殉愛>

やしきたかじんの晩年2年間を献身的に支え続けたさくらさんの感動的なノンフィクションです。

彼女は、たかじんより30以上若く、2人が知り合ったのはたかじんが発病する1ヵ月前。そして入籍はたかじんが亡くなる3ヵ月前でした。

たかじんの死後、「遺産目当てで近づいた」「たかじんは騙されて結婚させられた」「末期がんで正常な判断力を失ったたかじんを自由に操っていた」「悪女、女帝」「遺産を独り占めし、娘にも渡さない」「マネージャーを追い出した」などのこころない中傷記事があふれかえりました。ほんとうはどうだったのか? 詳細な闘病記録や取材をもとに、本書がすべてを明らかにしてくれます。

主治医のことばが、彼女の生の姿を伝えています。
<私の取材に対して久保田はこう語った。「長い間、医者をしていますが、さくらさんほど献身的に看病をした女性を、私は見たことがありません」。そして、断言した。「今後も見ることはないでしょう」>

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05/20/2017

この勝負、新潮か文春か?


http://www.sankei.com/affairs/…/170518/afr1705180019-n1.html

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05/13/2017

司馬遼太郎さんの 「豊臣家の人々」

もともとは、今年観た「醍醐寺の豊太閤花見行列」の女官たち(孝蔵主、加賀局、三の丸、北ノ政所、淀殿、大蔵卿局など)がどのような人だったかを知るのに役立つかもしれない、と手に取った本です。角川文庫初版 昭和46年。
豊臣家をめぐるさまざまな人物像が司馬さん流の解釈と共に描かれています。

ちなみに孝蔵主(こうぞうす)は、
「(秀吉の甥を養子にして)関白とした秀次を)尼の孝蔵主が伏見に言葉巧みに呼び出し、その結果捉えられて切腹させられた」(P46~)」
「(小早川秀秋(秀吉が養子にした北ノ政所の甥)が)屋敷に戻ってほどなく、秀吉のもとから使者として孝蔵主がやってきた。孝蔵主は、豊臣家の奥向きを宰領する女官長である。人柄がまるくたれからも敬愛された。その尼が、豊臣家のふたりの養子の場合には、二度とも、悪魔のような使者になった・・・」(P87~)
「北ノ政所の秘書役である老尼」(P148)などとあちこちに出てきます。

また大河ドラマ「真田丸」でも淀君おつきのお局さん大蔵卿局は、もともと浅井氏の小谷城で育った淀殿の乳母だったことが、P341の記述からわかります。

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04/11/2017

百田尚樹さんの<風の中のマリア>

百田さんの本は、「永遠のゼロ」「至高の音楽」「プリズム」「夢を売る男」「海賊とよばれた男(上、下)」「輝く夜」「モンスター」「影法師」「大放言」と読んできました。同氏の作品は、一作ごとにジャンルの異なる内容であることが特徴です。今回の「風の中のマリア」も従来とはまったく毛色が異なっています。
なにしろ主人公はオオスズメバチのワーカー(ハタラキバチ、メス)なのです。

学術的に描かれたスズメバチの冒険小説です。ワーカーはわずか30日しか生きられません。自分の属する帝国を守るため、他の昆虫等を日々攻撃・殺戮し続けるオオスズメバチ、その生態を昆虫学の最新成果を使ってドラマチックに描いています。

著者の徹底した最新情報の取材(「モンスター」での美容整形、「プリズム」での解離性同一性障害、「夢を売る男」の出版業界の裏側等)は、「風の中のマリア」でもいかんなく発揮されています。ワーカーの寿命は30日くらい、ワーカーはすべてメス、その理由は?など知らないことばかり。

「オオスズメバチの性決定システム」「姉(ワーカー)から見た妹(ワーカー)のゲノム共有率」「ワーカーから見たオスバチ(弟)のゲノム共有率」など、難解な言葉や図解が次々出てきて、少々戸惑いますが、なかなかユニークな小説です。

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04/07/2017

続日本の100名城、山城も多く


水谷さん、バグ本の印税をつぎ込んで、次は学術書「山城本」でしょうか。類書も多く、マーケットは大きそうだし。
産経新聞 4/7付。


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03/19/2017

渡部昇一氏の『快老生活』

 二〇一二年に上智大学名誉教授・渡部昇一先生の講演を聴きました。先生は当時、八十二歳、三十六年前百万部超の大ベストセラー「知的生活の方法」を著し、バブルに浮かれていた人々をあっと言わせた英語学者です。その後も専門以外に、保守の論客としてマスコミで活躍されています。講演のテーマは「知的余生の方法 九十五歳へ!」。知的な生活を心がければ、すばらしい人生を取り戻せる、知的余生とは、年齢を重ねても頭脳を明晰化し、独自の発想にあふれた後人生である、というお話でした。

その極意とは、「歳はとっても、脳を鍛えなければならない」「脳を鍛える=記憶を強める」「鍛えれば、確実に暗記力は強くなる」「最近の大脳生理学者は、鍛えれば海馬は大きくなると言い始めている」「ボケとは、自分は活躍したいのに脳がダメという状態。車があるのに運転手がダメと同じ」「ボケ対策として記憶力を強くする、自分を強くする」「毎朝、声を出して唱歌を歌うといい」

 先生は二〇一六年にも「実践・快老生活」(PHP新書)を著され、あらためて「歳をとる」とはどういうことかを問い、歳を重ねてわかった人生の幸福・お金と健康・知的で快い生き方の真髄を語り尽くされています。
 先生の高潔な教えにはいつもながら感服します。ただあまりにも完璧すぎて、私のような並の頭脳ではとても真似ができません。たとえばタクシーで通勤しながら、車中で八百五十ページもある「ギリシア・ラテン引用語辞典」を全ページ丸暗記したとか、八十歳を超えて英詩や長い歌を暗記した話など、とても人間技とは思えません。余りにも凄すぎて、ちょっと真似てみようという気になりません。

 私のような凡人にもできる「快老生活」はないものでしょうか?


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