09/09/2017

ビジネス書が売れなくなった理由



http://www.sankei.com/life/news/170908/lif1709080030-n1.html

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09/01/2017

司馬遼太郎さんの「俄(にわか)」を読んだ

今年の「大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会」のビブリオバトルで阪大の女子学生が取り上げていた小説です。彼女のプレゼンテーションで是非読みたいと思って図書館で借りてきました。講談社文庫で上下2巻。

実在した日本一の大侠客の一生を題材とした異色の小説です。

あらためて司馬さんの小説はためになるなあと思いました。例えば、江戸時代の大坂の通貨は銀本位、江戸は金本位。相撲取りの「十両」は年俸10両が語源だそうです。大坂相撲では十両と言わず、「何百モンメ」」と言ったそうです。

江戸が金本位制になったのは、幕府が金山を独占していたから。一方、大坂は古来銀本位制の中国との貿易をしてきた長崎等と同じ経済圏だったからではないかと書いてあります。

古文書の勉強で頭を悩ますのは、江戸の金本位制は4進法で、単位は朱、分(ぶ)、両。大坂の銀本位制は十進法で毛、厘、分(ふん)、匁、貫。一つの国家に二つの通貨圏があるため、両替屋という商売が成立し、巨利を得ていました。

江戸時代の商家の主人や番頭は、頭の中で瞬時に金と銀の換算ができなければいけませんでした。しかも換算率は現在の為替と同様、日々変動します。銀は十進法ですが、金は4進法ですからねえ、とても人間技とは思えません。江戸時代の商人は、頭が良くなければやっていけませんでした。大坂の人は金を銀に換算して古文書に併記しています。現代人の私は、これを検証するだけで疲れてしまいます。江戸の人はすごい!


日本は金が比較的安く、銀が高かったため、外国商人は日本の通貨制の欠陥を見抜いて巧みな支払い操作をしていました。貿易で損失が大きかったため、明治政府は、銀本位を禁止し、大阪は大混乱に陥りました。大名貸をしていた富商たちが軒並み倒産した様子は、朝ドラ「あさが来た」で取り上げられたとおり。

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08/25/2017

なんだ? 図書館の本にこの落書き


いま読んでいる司馬遼太郎さんの「俄(下)」、図書館から借りた本です。落書きが2カ所。しかも間違っている!
時代小説に出てくる地名や寺の名前が今の地図に載っていなくても不思議ではないでしょう。

「大阪市にはこんな名称の寺はない。建国寺、東照宮」
「こんな地名ナシ。滝川町」

ちなみにHPを見ると、建国寺、東照宮は、
<徳川家康をまつる東照宮は、日光市にあるのが有名ですが、各地にも分霊がまつられました。大阪でも幕府の大阪支配の拠点とするため、家康の死の翌年である元和3年(1617)4月、家康の外孫であり大坂城主の松平忠明が、天満川崎の地(現在の造幣局西側)に日光東照宮のそれに勝るとも劣らない社殿を造営しました。これが「川崎東照宮」です。かつて家康が茶席に出掛け庭の雅趣を楽しんだとされる織田有楽斎の別荘地を選び、勧請されました。以後、毎年4月と9月の17日に「権現まつり」が催され、「浪花随一の紋日(特別な日」といわれるほどにぎわいました。
しかし、明治6年(1873)、明治維新後の反徳川、豊臣再興の風潮で廃社となりました。現在、川崎東照宮の遺構は当山の本地堂の他、学問の神様で知られる菅原道真公を祀る大阪天満宮の境内に石灯籠、鳳輦庫が移築されています。星合の池奥にある鳳輦庫の屋根瓦には葵の御紋が見られます。
また、大阪市北区の滝川小学校の正門横に、かつてここに東照宮があったことを示す石碑が建てられています。昭和57年当山経蔵から発見された文書や絵図により、川崎東照宮が廃社直前に当山に遷座されていたことが判明しました。現地蔵堂が東照宮本地堂「瑠璃殿」であり、その際文書類と一緒に発見された薬師如来が御本地仏であることがわかったのです。
それらの文書には、今は廃絶した別当寺・建国寺の名跡を継いだ当山八世大雄義寧禅師による、艱難辛苦の護法運動の結果、完遂された護持であったことが克明に記録されています。当山の寺紋が東照宮葵紋となった所以です。>


滝川町は、
<滝川地域は、江戸時代、大坂三郷のひとつの天満郷の中心地域で天満惣会所跡など史跡も多く、大川の流れをふまえ環境的にも恵まれた地域です。明治22年4月に大阪市制施行とともに大阪市北区(当時)滝川町となりました。昭和53年3月の住居表示実施とともに、天満四丁目となりました。>Sp1150821


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今年も「知的生産の技術」は平積み


去年、大阪市大生協書籍部に岩波新書「知的生産の技術」(梅棹忠夫)が平積みされているのを見て驚きました。初版発行は40年ほど前。私が学生のころ、同じ研究室の先輩が一生懸命読んでいたことを思い出します。一応新版ということになっていますが、内容はほとんど変わってないはず。何年か前、民博の教授が「初版から1字も変更されていません」と言っていましたから。「さすが名著と言われるだけあって、40年経っても売れ続けているんですね。
ということで今年も生協に寄ってみると、棚にもありましたが、平積みもされていました。

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08/11/2017

司馬遼太郎「俄(にわか)上巻」読書スタート


長時間乗り物に乗る時は最高の読書タイム。墓参りの行き帰りに、いままで手つかずのままだった「俄 上巻」を半分くらい読みました。
数カ月前の「司馬遼太郎記念学術講演会」のビブリオバトルで大阪大学の女子学生が推薦していた小説が「俄」。
正式の題名は、「俄-浪華遊侠伝ー」。
司馬さんの小説に実在した日本一のやくざをモデルにした作品があるとは知りませんでした。
読み始めると、確かに面白い。

上巻の裏表紙の文句は、
<「この銭、貰うた」逃げた父の代わりに金を稼がなければならなくなった万吉は、体を張ったどつかれ屋として身を起こす。やがて生来の勘とど根性と愛嬌を元手に、堂島の米相場破りを成功させ、度胸一の極道屋・明石屋万吉として知らぬ者のない存在となった。そんな万吉に大坂町奉行から密かな依頼がくる>

この本は、講演会にゲスト出演された落語家・桂南光さんも繰り返し読んだそうです。
「講演会」を報告したブログに私はこう書いています。
<「俄」は幕末~大正を生きた、実在のやくざの親玉が主人公。司馬さんの他の歴史小説と違って、庶民感覚で書かれた読みやすい任侠小説だそうです。「義理と人情で世界は変えられる。阪大生に読んで欲しい。何か成し遂げたいがしんどい、という人に、覚悟を決めて取り組むことのすばらしさを教えてくれます。波乱万丈の人生、おもしろい人生を送りたい人はぜひ。自分が人生をかけようと思う人の背中を押してくれます」とこの小説を推薦した女子学生。
「私は安定した人生を送りたい。そういう人にも勧めますか?」という質問には、きっぱり「考えを改められます」。

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07/22/2017

村上春樹にいまさらノーベル賞なんて必要ない


毎年大騒ぎになるけど、ことしも無理?

http://www.yomiuri.co.jp/adv/sophia/

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07/16/2017

旅行ガイドブックも進化していた

20年ほど前、地図と旅行ガイドで有名な昭文社から当時としては画期的な本が出版されました。たこ焼で知られる熊谷真菜さん(現在、日本コナモン協会会長)をリーダーとして10人余りの取材&執筆者が、大阪と堺の各地に新しい散歩コースを多数設定し、徹底的な現地調査の上で書き上げたガイドブックでした。私と先日亡くなった鎌田さんもメンバーの一員。

私の担当は、「チンチン電車も横切る、歴史が息づく住宅地 帝塚山」と「明治時代の姿を残す九条と新名所へ 川口・九条・大阪ドーム」の2章、合わせて(本で)10ページ分。何回も現地を歩いて書き上げたものです。売れ行きが良かったと見え、その後、毎年最新情報に改訂して発行が続きました。

今回、信州旅行に出かけることになり、同じ昭文社の「まっぷる」シリーズを書店で手に取ってみました。20年前に比べて、決定的に進化しているなあと思ったのは、900円(+税)の本を購入すると、書籍の全ページを収録した電子ブックが無料でダウンロードできること(保存はスマホやタブレット本体のみ、期間1年間。それ以降は再度QRコードからダウンロード)。重い書籍を持ち歩かなくても、旅行先のスマホやタブレットで簡単に見られます。隣にならんでいたJTBの「るるぶ」にはそんな特典はなさそうだったので、まだ一般的ではないようです。本を買えば電子ブックもついてくる、かなり大胆な販売戦略です。旅行に重い本は持ち歩きたくないもの、この戦略は結構あたるかも知れませんね。

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06/25/2017

阿川弘之さんお別れの会


阿川弘之さんは高校の大先輩。高校生の頃、講堂で講演を聴きました。1年上の高校入試の国語の問題には、阿川さんの小説が使われていました。
そういえば佐和子さんは、最近結婚されたのでしたね。

http://www.sankei.com/life/news/151124/lif1511240032-n1.html

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週刊誌の実販売部数ランキング

http://www.sankei.com/premium/news/170625/prm1706250018-n1.html

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06/18/2017

大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会 その1


昨日は高校の同級生とサンケイホールブリーゼへ。第21回大阪大学司馬遼太郎記念学術講演会に参加しました。今年はフランス文学者・鹿島茂明治大学教授による司馬作品を「家族類型から読み解く」ユニークな講演に続いて、大阪大学学生による司馬作品の書評を競うビブリオバトルの決勝戦、鹿島氏と桂南光、石野伸子編集委員の対談がありました。

ビブリオバトルは初めての見学。司馬作品の魅力を学生らしい新鮮な視点から伝えていました。皆さん、制限時間5分に1秒の誤差もなくぴったりおさめるスピーチにも驚き。桂南光さんのユーモアあふれる司馬遼太郎(脱線も多かったですが)トークも楽しみました。

今朝の産経新聞1面に速報が掲載されていました。
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