06/14/2018

歴メシ! 世界の歴史料理をおいしく食べる


ユニークな本です。歴史的文献からギルガメッシュ(古代メソポタミア)、ソクラテス(古代ギリシャ)、カエサル(古代ローマ)、リチャード3世(中世イングランド)、レオナルド・ダ・ヴィンチ(ルネサンス期イタリア)、マリー・アントワネット(フランス・ブルボン朝)、ユーゴー(フランス・ナポレオン時代)、ビスマルク(プロイセン王国&ドイツ帝国)が食べた料理を再現して、レシピを紹介しています。

例えば、ダ・ヴィンチの章には、「イチジクの温製サラダ」「インゲン豆のミネストローネ」「リーズィ・エ・ビーズィ(生ハムとグリーンピースのリゾット)」「鶏肉ソテーの教皇風」「ソルベット・ディ・アランチャ(オレンジシャーベット)」のレシピとおいしそうな料理の写真が・・・

写真はマリー・アントワネットの「ヒラメのホワイトソースがけ」。フランス王室最盛期のメインディッシュだったそうです。
各章のエッセイも時代と人をよく現しており、楽しめます。
例えば、カエサルの章には、「カエサルは味音痴?」「未開人の汚名返上」「地中海世界のいいとこどり文化」「すべての食はローマに通ず」。

この本に紹介されている料理を自分で作って、「きょうはダ・ヴィンチ、あすはソクラテス・・・」と食べるのは楽しいだろうなあ、と思いつつ実現しないままに図書館への返却日がきてしまいました。

柏書房、1,700円+税。2017.8.10

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06/12/2018

ますます落ち込む週刊誌


先週土曜日の産経新聞「週刊誌ウォッチング」」によれば、週刊誌の部数は「週刊文春」が不動の28期(14年)連続1位。ところが

 その『文春』でさえ、前年同期と比べると15%減。下げ幅の大きかった『週刊現代』は21・3%減だから厳しい。

 (1)『週刊文春』36万3159

 (2)『週刊現代』24万6735

 (3)『週刊新潮』24万2440

 (4)『週刊ポスト』22万4530

 (5)『週刊大衆』7万7121

 (6)『週刊朝日』7万7079

 (7)『週刊アサヒ芸能』5万8019

 (8)『AERA』4万9150

 (9)『サンデー毎日』3万9665

 (10)『ニューズウィーク日本版』3万0113

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06/04/2018

不便ですてきな江戸の町

きのう(6/3)の産経新聞読書欄で紹介されていた本です。
古文書解読講座の講師が、江戸時代へタイムスリップするというシミュレーション小説。
当時の着物、柳行李、一文銭など必要最小限の準備(300万円以上)をして出かけます。
呉服商の当主、大奥のお女中、吉原の遊女、裏長屋の住民らと交流し、江戸の文化・風俗を体感するというユニークな内容。
もっともその実態は、
・洗練とはほど遠い蕎麦
・江戸のタクシー「駕籠」は拷問?
・新鮮が売りじゃなかった江戸前寿司
・今なら淫行の吉原遊び

などなど。江戸時代の人々の生活がよくわかって面白そうです。江戸時代の古文書を勉強しているからには必読書かな?

柏書房、1600円+税。

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暗渠マニアック!

昨年末、産経新聞に「年末年始に読みたい本」の1冊として紹介されていました。
「暗渠」という言葉から地下に潜りこみ、ヘッドライトをつけて地下水脈を歩く洞窟探検かと思ったら違っていました。
蓋をしたり地下に埋設した水路、さらに川の跡を歩き回ることを趣味とする人が書いた本でした。いわばブラタモリの暗渠版。

「暗渠は、身近にありながらもあなたを新しい世界へと誘う(いざなう)異次元旅行スイッチなのである」。なるほど、なるほど・・・

著者があげている暗渠の魅力・愉しみは、①隠されていたネットワークが見つかる(離れている意外な場所がかつて川でつながっていた)②埋め込まれた歴史が見つかる③見過ごしていた景色が見えてくる。

暗渠を見つけるときに役立つ「暗渠サイン」の章には納得です。①橋跡・水門・水車跡・護岸など川の名残②車止め(重量のある車両が乗り入れると、川を埋めて蓋をした暗渠が壊れてしまう)③付近の家並み(もと川に面した側にそっぽを向いた方向に玄関)・下水設備④さまざまな施設(暗渠のルートに銭湯の位置をプロットすると驚くほど一致。大量の水を排水するから)。
暗渠探しをしながら街歩きをするのも楽しそう。

柏書房、2015.7、2,200円+税。

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06/02/2018

まるで任侠映画の1シーン。理事長に詰め寄った日大内田前監督


今朝の産経新聞「花田紀凱の週刊誌ウォッチング」。
週刊文春の記事に、「21日、理事長室に内田氏を呼び、<辞表を書け>と迫った理事長に対し、<オレを切るんですか>と開き直り、「(これまで田中氏のためにやってきた汚れ仕事の)一部始終をすべて公にしますよ」と詰め寄った」と書いてあるそうです。

文芸春秋社の最近の人事抗争や、週刊文春の安倍批判記事はひどいけど(花田さんの記事の前半)、上のやり取りは迫力があります。

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05/13/2018

ニューズウィークが村上春樹にかみついた

https://www.sankei.com/premium/news/180513/prm1805130013-n1.html

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05/10/2018

図書館から相次いで、「予約資料の準備ができました」

かねて予約していた「 歴メシ! -世界の歴史料理をおいしく食べる」と「暗渠マニアック!」の準備ができたので、取りに来るように、とのメールが届きました。
うわー、やることいっぱい。読めるかな。

あさって「歴史案内人の会の定例会」、引き続き「帝塚山古墳の草刈り」、翌日日曜には5/19の街歩きの下見(送ってもらった多くの資料はまだ印刷もしていない)。
その他、「当麻寺のボタンとシャクナゲ」の動画制作、「石光寺のボタンとシャクナゲ」の動画制作、来週金曜日までに古文書学習書の第2分冊(81~160ページ)校正と印刷4部、来週金曜日までに古文書の予習・・・

壊れたノートパソコンのHDD内データ消去(破壊)と廃棄の手続きもしなくては。

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05/08/2018

日本のヤバい女の子

今月発行される単行本です。写真は無料お試し版の小冊子。コミックでは見たことがありますが、人文系の書籍では初めてお目にかかります。こういう小冊子を「プルーフ」というそうです。

ところで本の内容は・・・
<いざなみ、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷のお菊など日本の民話や古典に登場する20人の女性の心情に寄り添いながら、大胆かつファンキーに読み解く新感覚イラストエッセー。妙に切れやすかったり、やけに理不尽だったり、そもそも人間じゃなかったり。パッと目には自由奔放に見えるものの、実は現代を生きる女性たちと同じかそれ以上の抑圧や規制のなかで懸命に生きていた女性たち。それら日本のヤバい女の子たちのために、涙を流したり、怒ったり、叱咤激励する、時空を超えたかなりヤバメな女子会>
だそうです。

数年前、産経新聞に日本古典文学に出てくる生々しくもおどろおどろしく、そしてエロチックな女性を作品ごとに紹介した連載がありました。あんな本かと思ったら、こちらはきわめてお上品。古典文学の女性と現代の女性を対比したユニークな視点から描かれたエッセー集です。

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04/29/2018

四天王寺 春の大古本市へ

きょうは四天王寺境内で開催中の古本市へ。ざっと見て回って(といってもたくさんのテントがありますから何時間もかかりましたが)、買ってきたのは江戸時代の古文書を読むために役立ちそうなユニークな字典。厚さが45mmもあります。

音訓引きのくずし字字典兼国語辞典です。こんな字典があったのか! 江戸時代の古文書を読むのに、いわゆる古語辞典はほとんど役に立ちません。この字典は江戸時代の言い回しや言葉が豊富ですし、文中で小さく書く字を見出しで明示してあります。普通の辞書やインターネットで見つからない単語がかなり出てきます。異体字や国字の解説も丁寧。これは役立ちそう、と購入を決めて「こんな本を作ったのは、どこだろう」と出版社名を見たら柏書房。去年も一昨年も、四天王寺の古本市で買ったのは、古文書の辞書や学習書。まったくの偶然ですが、出版社もすべて同じ。今年1月、大阪府立中央図書館のイベントで「100人近くで一冊の本をつくる! たった独りで何十年もかけて本をつくる! 力の結集と、力の集中がこれまでに存在しない企画を生み出します! こだわり抜いた挑戦をぜひご覧ください」というPOPを掲げていた会社らしいなあ。

この店(テント)の店主から「古文書を勉強されているんですか。僕も古本屋仲間のつてで、大阪市内から大東市まで月に1回、勉強に出かけています。平野の古文書サークルの先生と生徒さんは、毎回四天王寺の古本市にやってきてたくさん買っていかれます」。
そんな話をしていたら、お客さんから「ここに並んでいる思想全集、2巻と?巻がぬけているけど、実はこの2冊はまだ発行されていないままなんですよ。<既刊分全冊揃い!>とネットで紹介すれば、またたくまに売れるのに」と店主に教えていました。へーえ、そんなこともあるんですね。古本屋も奥が深い。

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04/23/2018

きょうのNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にあの本が

先週取り上げられた銀座の有名なクラブのママさん、まさかOさんがよく御存知の方だったとは・・・・
きょう取り上げていたのは、ユニークな「1万円選書」で知られる北海道・岩田書店の店主さん。予告編の冒頭に「パリのすてきなおじさん」が大きく出てきてびっくり。

今年1月、大阪府立中央図書館で出版社の社長さんが講演で「入社試験で<とにかく本が作りたい>というので採用した男が、なんと初日から遅刻するとんでもない男。ところが最初に企画提案した本を担当させたところ大ヒット。<なあに、ビギナーズラックさ>と言っていたら、2冊目もまたまたヒット。この男は、いつも定時で退社していましたが、じつはその後、あちこちの交流会に顔を出し、ユニークな知己を増やしながら、出版企画を練っていたのです」。

この新人さんが企画した2冊目の本が、「パリのすてきなおじさん」です。講演後、社長さんと話しながら私が買ってきたのもこの本でした。

番組の中で、岩田さんが「これね 思ったよりいい本なんですよ」と女性のお客さんを先導してこの本に近づき、手に取って渡します。ここで表紙がぐっとアップされ、画面中央にでかでかと。「じゃあ これも買います」、「ね、面白そうでしょ」、「パリに行ってこれを読む」、「そうそうそう そんな感じかな」、「すごい やった。ありがとうございます」。

あまり見ていない番組ですが、2週続けてなんとなくつながりを感じる話題が続きました。

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